チームCSCに関連する記事

2008年10月10日

OVERCOMING ツール・ド・フランス激闘の真実 4

OVERCOMING


最新作、というわけではないのですが、「OVERCOMING ツール・ド・フランス激闘の真実」というドキュメンタリー映画のDVDを先日購入しました。ツール・ド・フランスで完璧な勝利を収めた、チームCSCとカルロス・サストレ、そして、現在出場停止中で、今年のジャパンカップサイクルロードレースで復帰を予定している、イヴァン・バッソに興味がありました。

ツール・ド・フランス2008、印象的だったのは、イェンス・フォイクトやスチュアート・オグレディ、ファビアン・カンチェッラーラらによる集団を分断するような激しい牽き、ラルプ・デュエズでのカルロス・サストレの渾身のアタックと、それを成功させるためにカデル・エヴァンスやアレハンドロ・バルベルデを牽制し続けたシュレック兄弟でした。

間もなく今シーズンも終わりですが、3つのグランツールをほぼ皆勤賞で、見てきて感じたのは、グランツールで勝利するにはチーム戦略とそれを実行できるだけの選手を揃えていることが必要だということです。そう言う意味では、ヨハン・ブリュイネール率いるアスタナと、ビャルネ・リース率いるチームCSCサクソバンクは抜きん出ています。サイレンス・ロットもケスデパーニュも良いチームですし、良い選手がたくさんいますが、自分たちでレースを動かして行く力は無いように思えます。「チームCSCの戦略を支えているものは何か、ビャルネ・リースはどんな男なのか」その答えをこのDVDに求めたのです。

舞台は、2004年のツール・ド・フランスです。一見して人なつこいとは言えないビャルネ・リースと彼のチーム、チームCSCにツール・ド・フランスの数ヶ月前から密着取材を行っています。当時の選手はイヴァン・バッソ(現リクイガスですが出場停止中)、クルトアスル・アルヴェセン(現チームCSC)、ミケーレ・バルトリ(引退)、ボビー・ジュリック(現チームCSC、今年で引退)、アンドレア・ペロン(引退)、ヤコブ・ピール(引退?)、カルロス・サストレ(現チームCSC、来年はサーヴェロ)、ニキ・ソレンセン(現チームCSC)、イェンス・フォイクト(現チームCSC)というわけで、およそ半分が今年もチームCSCで走っていました。

ツール・ド・フランスに向けての入念な準備、自ら動いてレースを動かして行く積極的な戦略と、それを実現する選手たちの能力の高さ、タフさに、まず驚かされます。そして、三週間のステージレースの間、傷だらけになりながらも、ゴールを目指す選手たちの姿は感動的です。そして、エース選手、監督の苦悩、「事実は小説より奇なり」というマーク・トウェインの言葉がありますが、選手それぞれが、監督が、スタッフが、様々なものを背負って闘っている姿が描かれています。また、DVD本編ではバッソ、サストレ、リースを中心に描かれていますが、特典映像も盛りだくさんで、チームを支える裏方の仕事も垣間見ることができます。サイクルロードレースをより深く知るために貴重な一枚だと思います。
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2008年07月28日

ツール・ド・フランス閉幕 4


ツール・ド・フランスは第21ステージ。エタンプからパリ・シャンゼリゼまでの143km。総合優勝のチームCSC、カルロス・サストレを讃えながらのパレードラン。そして恒例のシャンゼリゼゴールは、クイックステップのヘルト・ステーグマンがゴールスプリントを制して優勝です。

最終日にも、クレディアグリコルから4人目の薬物違反者の発表があり、今年も最後までドーピング問題が後を引いてしまいましたが、楽しく見ることができた3週間でした。本命なき戦いと言われましたが、チームCSCの総合力は一歩抜きん出ていたように思います。一方カデル・エヴァンスは残念でした。結果的にサストレの実力を読み違えたとも言えますが、アルプスを制してのマイヨジョーヌ奪取、奇跡的な好タイムをマークした個人タイムトライアルはマイヨジョーヌにふさわしい戦いぶりでした


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2008年07月27日

サストレ強かった。これがマイヨジョーヌの力か 4

ツール・ド・フランスは第20ステージ、いよいよ恒例の個人タイムトライアルを迎えました。セリイからサンタマン・モンロンまでの53kmは好天に恵まれ、タイムトライアル日和です。見所は三つ。1. ステージ優勝は誰か?世界チャンピオンのファビアン・カンチェッラーラが勝つか? 2. アンディ・シュレックはマイヨブランを守れるか? 3. マイヨジョーヌは誰の手に?下馬評では、サイレンス・ロットのカデル・エヴァンス有利。全ての見所をチームCSCの選手が押さえている、というのがいかにも今大会の同チームの好調を表しているように思えます。

カンチェッラーラは予想通り、一番時計を叩き出しますが、彼の優勝はまたしても、ゲロルシュタイナーのステファン・シューマッハによって阻まれました。シューマッハは個人タイムトライアル2連勝。山岳ステージでの活躍もありましたので、総合上位を狙うことも可能かも知れません。世界選手権での再戦が楽しみです。

アンディとロマン・クルージガーの戦いは、アンディが2分近くあったタイム差を守り切り、マイヨブランを確実に。アシストをしながらの新人賞はたいしたものです。

そして、マイヨジョーヌ争い。序盤、マイヨアポアルージュを着るゲロルシュタイナーのベルンハルト・コールが良いタイムで、第1計測ポイントを通過。エヴァンスをリードします。エヴァンスは思ったよりもスピードが伸びません。ラボバンクのデニス・メンショフも確実にタイムを縮めてきますが、マイヨジョーヌを狙うにはあまりにもタイム差が開いています。3人のバーチャルチェイスに注目していた頃、マイヨジョーヌを着る、チームCSCのカルロス・サストレが予想以上に速いタイムで第1計測を通過しました。

エヴァンス、ほとんど縮められない!続々と選手がゴールする中、3分先にスタートしたフランク・シュレックに並ぶサストレの映像。これまでのサストレとは違います。これがマイヨジョーヌのもたらす力なのでしょうか。結局そのままペースを守り、2位エヴァンスに1分あまりの差をつけてゴール!ツール・ド・フランスの優勝を決定的なものにしました。うーん、エヴァンス、残念。

今日はシャンゼリゼでのスプリント。今日こそサイレンス・ロットはマキュアン隊長ステージ優勝に導く作戦を取って欲しいです。



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2008年07月24日

サストレ渾身のアタックでステージ優勝、マイヨジョーヌを奪取も... 4

ツール・ド・フランス第17ステージはアンブランからラルプ・デュエズまでの210.5km。途中超級峠ガリビエ、クロワ・ド・フェールをこなす、今大会最大の山場です。チームCSCは相変わらず完璧なレース運び。強い牽きにライバルたちのアシストが脱落し、丸裸になる中、人数を残してラルプ・デュエズ を登り始めます。何度かのアタック、牽制の後、エース、カルロス・サストレがアタック!メイン集団は心理戦。動かないフランク・シュレック、遅れるデニス・メンショフ、カデル・エヴァンスはどうする?

チームCSC、まったく隙がありません。今日は最初からサストレを逃がす作戦だったのでしょう。あの場面で、マイヨジョーヌがスパートをかける作戦はあり得ないので、フランクのプライドを傷つけることもないし、サストレのスパートが決まらなければ、もう一度立て直すだけのこと。サストレがエースであることは間違いないし、しかし、マイヨジョーヌを着ていないのも確か。ならば「アタックして逃げ切ってみろ、実力でマイヨジョーヌを着てみろ」と。

アタックが成功したと確信した瞬間から、チームCSCの他のメンバーは、エヴァンスをおいて行けるのであれば、アタックするし、振り切れないのであればけん制という作戦だったのだと思います。それにしても、手に汗を握る駆け引きは超級山岳ステージならでは。再三繰り返されるアタックをチェックするカデル・エヴァンス、ついには先頭に立って牽き始めました。これ以上サストレに離されると、個人タイムトライアルで逆転不可能になります。いつしか遅れていたメンショフも復活。逃げるサストレは余裕があります。大差をつけてそのままゴールしたかに見えました。

しかし、したたかだったのはエヴァンスの方かも知れません。孤立無援ながら、しっかりとマイペースで超級山岳を登り切り、サストレにセーフティリードを与えることはありませんでした。サストレとの差は1分34秒。引き離されずに土曜日の個人タイムトライアルに持ち込めれば、勝機がありそうです。



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2008年07月23日

強いチームCSC、圧倒的な力でレースをコントロール 3


ツール・ド・フランス第16ステージはクネオからジョズィエールまでの157km。超級山岳2つを登って下るジェットコースターのようなコース設定の中、ゲロルシュタイナーのステファン・シューマッハーが良い走りを見せますが、ゴールまで逃げることは叶わず、アージェードゥゼルのシリル・デッセルがステージ優勝を決めました。マイヨジョーヌ集団を牽引したチームCSCはレースを完全に掌握し、度重なるアタックで有力選手を振り落としました。シュレック兄弟、サストレ以外の他チームのエース格選手は皆アシストをもぎ取られており、厳しい展開。それでもなんとかカデル・エヴァンスはついて行きました。結果シュレック兄弟は兄フランクがマイヨジョーヌ、弟アンディがマイヨブランを獲得、強さを見せつけました。

昨晩一番驚いたのは、バルロワールドのジョンリー・オーガスティンの落車。カーブを曲がりきれずにそのまま崖の下に!本人は20mほど滑落しましたが、助けられてなんとか這い上がりましたが、自転車は谷底へ。

さて、先頭はすでに、注目の第17ステージは間もなく最初の超級峠、ガリビエ峠に達しています。このあとは一旦下って超級クロワ・ド・フェール峠を登り、さらに下って超級ラルプ・デュエズにゴールします。本命クライマーなき今、今日の山頂ゴールを制するのは誰になるのでしょうか。

2008年07月17日

山岳ステージは最後だけ見てもつまらない。ツール・ド・フランス第11ステージ 1


昨日のツール・ド・フランスは休息日明けの第11ステージ、ピレネー山脈をゆくラヌムザンからフォワまでの167.5kmで争われました。遅く帰宅したのですが、山岳ステージということで、まだだいぶ残りはあるだろうと思ってテレビを点けると、ゴールまで残り8km、マイヨジョーヌは15分遅れの表示... 一気に脱力です。しかも残りは平坦区間。

確かに、ステージ優勝したチームCSCのクルトアスル・アルヴェセンやアージェードゥゼルのマルティン・エルミガー、ランプレのアレッサンドロ・バッランらの駆け引きはそれなりに面白かったけど、15分差がつくに至った、過程こそが山岳ステージの楽しみですよね。がっかりでした。

チームCSCは、サクソバンクという新スポンサーも見つかり、選手たちも好調を維持してツール・ド・フランスに乗り込んで来たのですが、ようやく1勝目。上位に顔を出してはいるのですが、なかなか勝ちには恵まれませんでした。この勝利を今日の下り基調のステージにつなげられるでしょうか。

2008年05月30日

ジロ・デ・イタリア、第18ステージはフォイクトの優勝 2


ジロ・デ・イタリア 2008、第18ステージはメンドリシオからヴァレーゼまでの147kmです。この二つの町はそれぞれ2009年、2008年の世界選手権ロードレースの会場になっているそうです。最後の平坦ステージ、スプリンターには最後のチャンスとなりましたが、なんとベッティーニが逃げ、12人の先頭集団が形成されました。さらに残り35kmでチームCSCのイェンス・フォイクトがアタック、そのまま独走してステージ優勝を決めました。総合争いに変動はありません。

昨年シュレック弟が活躍したチームCSCですが、カンチェッラーラもシュレック兄弟も出場しておらず、今大会は目立った活躍がありませんでした。最後に来てようやく、存在感を示しました。残念なことに、会社で退職する人の送別会があり、帰宅するとすでにフォイクトがゴールした後でした。

ジロ・デ・イタリアも残り3ステージ。今晩は見逃さないように早く帰ります。

sporza.be: Jens Voigt voert nummertje op in de Giro

いつも見ているジロ・デ・イタリア2008のまとめサイト(英語)続きを読む

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