カルロス・サストレに関連する記事

2009年05月30日

第92回ジロ・デ・イタリア第19ステージのまとめと第20ステージの予習 3


ジロ・デ・イタリア2009ジロ・デ・イタリア第19ステージはカルロス・サストレがヴェスヴィオ山頂ゴールを制しました。2位にはペリッツォッティ、3位にはメンショフとの「もがき合い」を制したディルーカが入り、タイムボーナス8秒を獲得。総合成績でメンショフに18秒差に肉薄しました。

第92回ジロ・デ・イタリア第19ステージがアヴェリーノからヴェスヴィオ火山の山頂ゴールを目指す164kmで争われました。勝負はヴェスヴィオへの上りが始まってからです。この日も仕掛けはリクイガス。アニョーリのアタックを皮切りに先頭集団が活性化しました。やがてサストレとバッソが飛び出します。マリアローザ集団ではディルーカ、ペリッツォッティ、ガルゼッリが交互にアタック。しかしマリアローザを着るメンショフは反応し差がつきません。サストレのアタックにバッソが遅れだし、サストレは独走でゴール、ヴェスヴィオを制しました。一方、後方ではペリッツォッティがアタック。サストレから遅れたバッソがペリッツォッティを待って牽きあげます。ペリッツォッティはそのまま2位をキープしてゴール。ディルーカはメンショフとのもがき合いを制してタイムボーナス8秒を獲得。総合優勝で首位メンショフに18秒差に肉薄しました。

第20ステージはナポリをスタートしてアナーニへとゴールする203kmで争われる平坦ステージです。アナーニの街に入ってから周回コースを1周し、ゴール地点は上りこう配です。このゴール地点には、最初に通過する際に山岳賞ポイントが設定されています。2.7kmで126mを上る設定で平均4.7%、最大8%の斜度があります。本来的には総合成績で差はつきにくいはずですが、このクラシックレースのようなコース設定が意外な結果を生むかも知れません。最後まで目が離せませんね。

中継はJ SPORTS 1で22時から。予想ゴールタイムは平均時速40km/hの場合で0時29分、44km/hだと0時1分です。

ジロ・デ・イタリア2009公式サイト
steephill.tv: Giro d'Italia 2009 Live Dashboard
J SPORTS cycle road race
ジロ・デ・イタリア2009第20ステージプロファイル
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2009年05月26日

第92回ジロ・デ・イタリア第16ステージ、サストレの激走に震える 3


ジロ・デ・イタリア2009カルロス・サストレ、激走で最難関ステージモンテペトラーノの山頂を制して躍進!

第92回ジロ・デ・イタリア、休息日前の第16ステージは本格的な山岳ステージです。当初の予想通り最後のモンテペトラーノへの上り坂はエース級のガチンコ勝負になりました。小さくなったマリアローザ集団でバッソを中心に繰り返されるアタックによりライプハイマーが脱落。しかし虎視眈々と狙っていた男がいました。2008年ツール・ド・フランスの覇者、カルロス・サストレです。あの時も最難関ステージ、ラルプデュエズで渾身のアタックを決めマイヨジョーヌを獲得したサストレはここまで2分52秒差の5位、今大会ではほとんど目立ちませんでしたが、「この時を待っていた」とばかりに決めてくれました。バッソ、ディルーカ、メンショフの中から抜け出すと、一気に加速し、先行していたポポヴィッチを一瞬で抜き去り、独走のゴールです。一方、ここでメンショフとの差を詰めたかったディルーカですが、逆にメンショフに遅れを取ってしまいました。総合順位、タイム差は大きく変動しています。

ジロ・デ・イタリア2009公式サイト
steephill.tv: Giro d'Italia 2009 Live Dashboard
J SPORTS cycle road race
Results

1 Carlos Sastre (Spa) Cervelo Test Team 7.11.54 (32.646km/h)
2 Denis Menchov (Rus) Rabobank 0.25
3 Danilo Di Luca (Ita) LPR Brakes - Farnese Vini 0.26
4 Ivan Basso (Ita) Liquigas 0.29
5 Stefano Garzelli (Ita) Acqua & Sapone - Caffe Mokambo 1.19
6 Francesco Masciarelli (Ita) Acqua & Sapone - Caffe Mokambo 1.21
7 Franco Pellizotti (Ita) Liquigas
8 Tadej Valjavec (Slo) AG2R La Mondiale 2.11
9 Jose Serpa (Col) Serramenti PVC Diquigiovanni 2.35
10 Lance Armstrong (USA) Astana 2.51
11 Levi Leipheimer (USA) Astana
12 David Arroyo (Spa) Caisse d'Epargne

General classification after stage 16

1 Denis Menchov (Rus) Rabobank 70.06.30
2 Danilo Di Luca (Ita) LPR Brakes - Farnese Vini 0.39
3 Carlos Sastre (Spa) Cervelo Test Team 2.19
4 Franco Pellizotti (Ita) Liquigas 3.08
5 Ivan Basso (Ita) Liquigas 3.19
6 Levi Leipheimer (USA) Astana 3.21


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2008年10月10日

OVERCOMING ツール・ド・フランス激闘の真実 4

OVERCOMING


最新作、というわけではないのですが、「OVERCOMING ツール・ド・フランス激闘の真実」というドキュメンタリー映画のDVDを先日購入しました。ツール・ド・フランスで完璧な勝利を収めた、チームCSCとカルロス・サストレ、そして、現在出場停止中で、今年のジャパンカップサイクルロードレースで復帰を予定している、イヴァン・バッソに興味がありました。

ツール・ド・フランス2008、印象的だったのは、イェンス・フォイクトやスチュアート・オグレディ、ファビアン・カンチェッラーラらによる集団を分断するような激しい牽き、ラルプ・デュエズでのカルロス・サストレの渾身のアタックと、それを成功させるためにカデル・エヴァンスやアレハンドロ・バルベルデを牽制し続けたシュレック兄弟でした。

間もなく今シーズンも終わりですが、3つのグランツールをほぼ皆勤賞で、見てきて感じたのは、グランツールで勝利するにはチーム戦略とそれを実行できるだけの選手を揃えていることが必要だということです。そう言う意味では、ヨハン・ブリュイネール率いるアスタナと、ビャルネ・リース率いるチームCSCサクソバンクは抜きん出ています。サイレンス・ロットもケスデパーニュも良いチームですし、良い選手がたくさんいますが、自分たちでレースを動かして行く力は無いように思えます。「チームCSCの戦略を支えているものは何か、ビャルネ・リースはどんな男なのか」その答えをこのDVDに求めたのです。

舞台は、2004年のツール・ド・フランスです。一見して人なつこいとは言えないビャルネ・リースと彼のチーム、チームCSCにツール・ド・フランスの数ヶ月前から密着取材を行っています。当時の選手はイヴァン・バッソ(現リクイガスですが出場停止中)、クルトアスル・アルヴェセン(現チームCSC)、ミケーレ・バルトリ(引退)、ボビー・ジュリック(現チームCSC、今年で引退)、アンドレア・ペロン(引退)、ヤコブ・ピール(引退?)、カルロス・サストレ(現チームCSC、来年はサーヴェロ)、ニキ・ソレンセン(現チームCSC)、イェンス・フォイクト(現チームCSC)というわけで、およそ半分が今年もチームCSCで走っていました。

ツール・ド・フランスに向けての入念な準備、自ら動いてレースを動かして行く積極的な戦略と、それを実現する選手たちの能力の高さ、タフさに、まず驚かされます。そして、三週間のステージレースの間、傷だらけになりながらも、ゴールを目指す選手たちの姿は感動的です。そして、エース選手、監督の苦悩、「事実は小説より奇なり」というマーク・トウェインの言葉がありますが、選手それぞれが、監督が、スタッフが、様々なものを背負って闘っている姿が描かれています。また、DVD本編ではバッソ、サストレ、リースを中心に描かれていますが、特典映像も盛りだくさんで、チームを支える裏方の仕事も垣間見ることができます。サイクルロードレースをより深く知るために貴重な一枚だと思います。
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2008年07月28日

ツール・ド・フランス閉幕 4


ツール・ド・フランスは第21ステージ。エタンプからパリ・シャンゼリゼまでの143km。総合優勝のチームCSC、カルロス・サストレを讃えながらのパレードラン。そして恒例のシャンゼリゼゴールは、クイックステップのヘルト・ステーグマンがゴールスプリントを制して優勝です。

最終日にも、クレディアグリコルから4人目の薬物違反者の発表があり、今年も最後までドーピング問題が後を引いてしまいましたが、楽しく見ることができた3週間でした。本命なき戦いと言われましたが、チームCSCの総合力は一歩抜きん出ていたように思います。一方カデル・エヴァンスは残念でした。結果的にサストレの実力を読み違えたとも言えますが、アルプスを制してのマイヨジョーヌ奪取、奇跡的な好タイムをマークした個人タイムトライアルはマイヨジョーヌにふさわしい戦いぶりでした


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2008年07月27日

サストレ強かった。これがマイヨジョーヌの力か 4

ツール・ド・フランスは第20ステージ、いよいよ恒例の個人タイムトライアルを迎えました。セリイからサンタマン・モンロンまでの53kmは好天に恵まれ、タイムトライアル日和です。見所は三つ。1. ステージ優勝は誰か?世界チャンピオンのファビアン・カンチェッラーラが勝つか? 2. アンディ・シュレックはマイヨブランを守れるか? 3. マイヨジョーヌは誰の手に?下馬評では、サイレンス・ロットのカデル・エヴァンス有利。全ての見所をチームCSCの選手が押さえている、というのがいかにも今大会の同チームの好調を表しているように思えます。

カンチェッラーラは予想通り、一番時計を叩き出しますが、彼の優勝はまたしても、ゲロルシュタイナーのステファン・シューマッハによって阻まれました。シューマッハは個人タイムトライアル2連勝。山岳ステージでの活躍もありましたので、総合上位を狙うことも可能かも知れません。世界選手権での再戦が楽しみです。

アンディとロマン・クルージガーの戦いは、アンディが2分近くあったタイム差を守り切り、マイヨブランを確実に。アシストをしながらの新人賞はたいしたものです。

そして、マイヨジョーヌ争い。序盤、マイヨアポアルージュを着るゲロルシュタイナーのベルンハルト・コールが良いタイムで、第1計測ポイントを通過。エヴァンスをリードします。エヴァンスは思ったよりもスピードが伸びません。ラボバンクのデニス・メンショフも確実にタイムを縮めてきますが、マイヨジョーヌを狙うにはあまりにもタイム差が開いています。3人のバーチャルチェイスに注目していた頃、マイヨジョーヌを着る、チームCSCのカルロス・サストレが予想以上に速いタイムで第1計測を通過しました。

エヴァンス、ほとんど縮められない!続々と選手がゴールする中、3分先にスタートしたフランク・シュレックに並ぶサストレの映像。これまでのサストレとは違います。これがマイヨジョーヌのもたらす力なのでしょうか。結局そのままペースを守り、2位エヴァンスに1分あまりの差をつけてゴール!ツール・ド・フランスの優勝を決定的なものにしました。うーん、エヴァンス、残念。

今日はシャンゼリゼでのスプリント。今日こそサイレンス・ロットはマキュアン隊長ステージ優勝に導く作戦を取って欲しいです。



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2008年07月24日

サストレ渾身のアタックでステージ優勝、マイヨジョーヌを奪取も... 4

ツール・ド・フランス第17ステージはアンブランからラルプ・デュエズまでの210.5km。途中超級峠ガリビエ、クロワ・ド・フェールをこなす、今大会最大の山場です。チームCSCは相変わらず完璧なレース運び。強い牽きにライバルたちのアシストが脱落し、丸裸になる中、人数を残してラルプ・デュエズ を登り始めます。何度かのアタック、牽制の後、エース、カルロス・サストレがアタック!メイン集団は心理戦。動かないフランク・シュレック、遅れるデニス・メンショフ、カデル・エヴァンスはどうする?

チームCSC、まったく隙がありません。今日は最初からサストレを逃がす作戦だったのでしょう。あの場面で、マイヨジョーヌがスパートをかける作戦はあり得ないので、フランクのプライドを傷つけることもないし、サストレのスパートが決まらなければ、もう一度立て直すだけのこと。サストレがエースであることは間違いないし、しかし、マイヨジョーヌを着ていないのも確か。ならば「アタックして逃げ切ってみろ、実力でマイヨジョーヌを着てみろ」と。

アタックが成功したと確信した瞬間から、チームCSCの他のメンバーは、エヴァンスをおいて行けるのであれば、アタックするし、振り切れないのであればけん制という作戦だったのだと思います。それにしても、手に汗を握る駆け引きは超級山岳ステージならでは。再三繰り返されるアタックをチェックするカデル・エヴァンス、ついには先頭に立って牽き始めました。これ以上サストレに離されると、個人タイムトライアルで逆転不可能になります。いつしか遅れていたメンショフも復活。逃げるサストレは余裕があります。大差をつけてそのままゴールしたかに見えました。

しかし、したたかだったのはエヴァンスの方かも知れません。孤立無援ながら、しっかりとマイペースで超級山岳を登り切り、サストレにセーフティリードを与えることはありませんでした。サストレとの差は1分34秒。引き離されずに土曜日の個人タイムトライアルに持ち込めれば、勝機がありそうです。



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