2008年07月15日
ツール・ド・フランス第10ステージはポーをスタートし、過去94回のツールの歴史の中で、75回もコースに設定されているという、伝統の超級峠、トゥルマレ峠を超え、最後はオタカムの山頂ゴールを目指す154kmの山岳ステージです。
フランセーズデジューのレミ・ディグレゴリオが力強い登坂でトゥルマレ峠を1位通過しましたが、追走していたチームCSCのファビアン・カンチェッラーラがメイン集団まで下がって、イェンス・フォイクトと二人でガンガン牽き始めました。このグループには、シュレック兄弟とエースのカルロス・サストレ、サウニエルドゥバルのレオナルド・ピエポリ、リカルド・リッコ、ファンホセ・コーボ、そして総合上位陣が含まれていますが、後ろの集団にバルベルデやクネゴが取り残されています。
カンチェッラーラとフォイクトの激しい牽きは、総合上位のバルベルデとの差を広げるためだったんですね。登りに入ってもすごい勢いで登っています。しかし、長い登りが続きます。やがてメイン集団から5人が抜け出ます。ジロの山岳王、ピエポリです。今年は落車で途中リタイヤ、おいしいところをエマヌエーレ・セッラに持って行かれてしまいましたが、雪辱戦とばかりにリッコとともにツールにエントリー、このメンバーの中では実力はピカイチです。ピエポリは後輩のコーボを時折気遣うように後ろを振り向き、声を掛けながらぐいぐい登坂して行きます。これを追う集団はアシストが抜け落ちたエースばかりが集まっています。アタック合戦を繰り返しながら、ライバルの脚を推し量りますが、全員が三味線を弾いています。誰が脚を残しているか、誰が疲れているかわかりません。リッコはピエポリを逃がす戦略です。時折仕掛けるものの、追う気は全くありません。
山頂ゴールを制したのは、ピエポリ、無表情なところがクールです。後ろからコーボがガッツポーズしながらゴール!サウニエルドゥバルの圧勝です。このチームも団結力のある、とても良いチームです。マイヨジョーヌは1秒差でカデル・エヴァンス、マイヨベールはオスカル・フレイレ、マイヨアポアルージュはリカルド・リッコ、マイヨブランはヴィンチェンツォ・ニバリと、各賞ジャージのメンバーが様変わりしました。
AFPBBの写真はどれを選ぶか迷いましたが、エヴァンスの表彰台シーン。2年越しのマイヨジョーヌをわずか1秒差で手にし、初めて袖を通したところで感極まったエヴァンス。このジャージをいつまでも着ていたいに違いないでしょう。1日ゆっくり休んで、怪我を癒して次のステージに臨んでください。
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