2010年07月29日

ランス・アームストロングと彼のチーム、レディオシャックがツール・ド・フランスの最終日に黒いジャージを着て出走したことが大きな問題となりました。彼らはスタートラインに背中に「28」と描かれた黒いジャージを着て立ちましたが、アクチュアルスタートの直前にオーガナイザーにジャージに着替えるように命じられ、レースの途中道端でいつものジャージに着替え、ゼッケンをピン留めしました。

レース終了後、チーム総合優勝の表彰式ではチーム全員で黒いジャージを着て現れ、パレードもこなしました。これはLIVESTRONGによる募金キャンペーンで、28百万人のサヴァイヴァー(がん患者)を支援するために28ドル(以上)の寄付を呼びかけるものでした。
→LIVESTRONG:28百万人のがん患者を支援するために28ドルの寄付を
そして、次のツィートはツール・ド・フランスを終えた後でランスが発した引退宣言です。ここで言う「comeback 2.0」が今回の現役復帰だとするならば、「comback 1.0」はがんとの闘病生活を終えてツール・ド・フランスを7連覇したことを指します。
Well, comeback 2.0 is done. Thanks to everyone for their support of me and more importantly for Livestrong. Greatly appreciate you all.
私がサイクルロードレースに本格的に興味を持ち始めたのは、ランス・アームストロングにとっての「comeback 1.0」が終わりに近づいていた時で、彼はディスカバリーチャネルのロゴの入ったジャージを着ていました。彼ががんを克服してツール・ド・フランスを勝ち続けていることはロードレース観戦1年生の私でも知っていることでしたが、彼がどんなプロセスを踏んで、その地位に上り詰めたのか、じっくり知る機会を失っていました。
たまたま無類の読書家である、元の上司が図書館から借りていた本が「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく(原題:It's Not About the Bike、自転車についての話じゃない)」で、ランスの闘病生活を知る良い機会だと思い、少し借りて読んでみたのですが、その日の晩にAmazon.co.jpに注文していました。
病気前の破天荒な生活、壮絶な闘病生活に触れ、この体験をベースにして彼の現在があること知ったとき、彼にとっての「comeback 2.0」が単に競技者としての復活を目指したものでは無く、「LIVESTRONG」のためであり、ツール・ド・フランス最終日に黒いジャージを着て走らなければ終われなかったことがわかります。
→LIVESTRONG:28百万人のがん患者を支援するために28ドルの寄付を

Clinton Global Initiativeでがん撲滅のスピーチに臨むランス。そこには自転車競技者としての顔ではなく、がんからの生還者としての語り部の顔がありました。
| ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (講談社文庫) | |||
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